「冠婚葬祭互助会」

2022.05

互助会とは
戦後の復興期、まだまだ貧しい時代の日本。 冠婚葬祭の出費は財布に響いたものです。
いざという時の為に備えて、事前に積み立てておこうと生まれたのが互助会です。
加入すると会員になり、毎月定額の会費を収め、その積立金は冠婚葬祭費用に充当できます。
また会員割引などの特典もあります。

しかし一般的には、積立金だけで全て費用が賄えるものではありません。実際には不足分を追加費用で補います。互助会の積立金は「葬儀費用の一部」に過ぎないのです。

「互助会積立金」≠「貯金」
毎月収めた会費は「貯金」ではありません。銀行の預金とは違い、利息はつきません。また解約には手数料がかかります。法外な手数料を請求されたと裁判になり、消費者側が勝利した事例以降、以前よりもスムーズに解約手続きは行えるようになりました。しかし解約をめぐるトラブルは後を絶ちません。

積立金の保全は半分まで
銀行や信用金庫の倒産時は、1000万円までの預金が全額保護されています。
互助会事業者が倒産した場合、積立金の保全措置は合計金額の半分までです。
※直前の一括払いの場合は、保全措置の対象にならない場合もあります。
互助会事業者の倒産事例はめったにありませんが、吸収合併をして社名や電話番号が変わることは多々あります。ご注意ください。

互助会に入会する時、また入会後でも、実際の費用はいくらかかるのか、適正価格なのか、見積書の作成を依頼し、他社とも比較してみましょう。