野辺送り

一昔前まで行われていた、葬列を組んで墓地や火葬場に故人様の棺を送り届ける「野辺送り」。松明や天蓋、香炉、位牌、四華花など、仏式の祭壇には葬列での持ち物の影響が及んでいます。

この葬列は最近では見かけることは無くなりましたし、葬儀に参列の経験はあっても、火葬場まで同行した経験はない、と言われる方もおられるのではないでしょうか。
火葬場まで同行されるのは、親族、あるいはかなり親しい間柄のお知り合いだけですので、行かれたことがない方も多いかもしれません。

広島の風習ではほとんどの地域で、告別式を終えたのちに火葬場へ向かいます。(一部地域では、先に火葬を済ませての骨葬もあります)
火葬場到着後、告別室に集まり最後のお別れをします。司式者の方が同行の場合は、ここでお勤めいただき焼香、最後の拝顔もこちらでできます。そして、故人様は炉にお見送りとなります。

収骨までは控室やロビーで待機します。
火葬時間は約1時間半〜2時間程度です。
その間は、食事とることもできますし、故人様を忍びながら久しくお会いした方々で語りあう貴重な時間になるかと思います。
火葬が終わった案内がありましたら、収骨室へむかい、御遺骨を骨壺の中へ収めます。
その後は、火葬後のお勤め(還骨や初七日)の会場へ移動、あるいはその場で解散、となります。

家族葬の場合には、共車はそれぞれの自家用車の事も多いのですが、先日、赤や黄色の車で火葬場へ行ってもよいですかと問い合わせがありました。
喪にふくすという意味でご心配されたのでしょう。特に問題はありません。
不安やご心配事がありましたらスタッフへお声かけください。